河野防衛大臣の答弁
河野防衛大臣の答弁
河野大臣は、八月四日、ミサイル防衛に関して記者に質問された。
彼は、「主に中国がミサイルを増強しているときに、なぜその了解がいるのか」とこたえ、また「なぜわが国の領土を防衛するのに韓国に了解が必要なのか」とも述べている。
一つは、軍備を過剰に増強して百日以上連続で尖閣諸島に侵入をつづけた中国を牽制したものであり、もう一つは、非論理的な言い分が常なる韓国に対して釘を刺したものである。
河野大臣は、こたえながら憤慨していたにちがいない。
国の防御は当然である。武力に対しても、感情の力に対しても、質は異なるが、ともに脅威にして厄介なものである。彼の答え方を見ても、防衛とは相当な神経を使うものと言える。
河野大臣の当然の答弁を賞賛しながらも、記者に対しては、なぜこんな質問しかできないのか、と私も思ってしまう。
中国は今、アヘン戦争後に味わった国辱をすすごうと力を入れている。世界におけるアメリカの地位を我が物にしたいのである。
韓国も西洋化に遅れ、日本の明治維新のような改革ができなかった。近代における遅れをいまだに引きずっている。民主主義的とはいっても、三権分立とは言い難い国柄。しかし、なんとしてでも日本を越えようとしている。
21世紀になっても、政治的に遅れた制度をもつこの東洋の二つの国に、後世、果たしてどのような評価が与えられるのか。歪曲された近代以降の歴史は、どのように見られているのだろうか。
いずれにしても歴史の行く末は、日本の今後の防衛力にかかっている。
今、日本は、河野大臣のように、はっきりとものを言う人が必要である。
軍事力にものを言わせたり、過去の怨念にとらわれていたのでは、豊かな未来は築けないにちがいない。二つの国で、望みが一部かなったとしても、きっと屈辱感は抜けきらないだろう。やり方が後ろめたいからである。
2020年現在、日本は先人の努力によってここまで発展してきた。今では世界に稀に見る豊かな文化をもつ国になっている。
この国を守るために、必要なことははっきり言い、伝えていくことが必要である。
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