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耶律の時事放談

周庭(アグネス・チョウ)さん、有罪か?

 周庭さん、有罪か?

 香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏が、香港裁判所から有罪を言い渡された。

 彼女は、国家安全法の下で、香港には今、とんでもない恐怖感があると述べている。

 しかしそんな恐怖感に負けずに、自分が信じる自由と民主主義のために戦っていくことが大事だと考えている。

 彼女は覚悟を決めている。

 「どういう量刑になるかわからない。もちろん収監の可能性もあります」

 と言う。

 しかし彼女は負けない。香港の民主運動に参加できることが光栄だと考えている。香港人の民主主義を守るために、頑張りたいと言い張った。

 彼女は、さらに、

「日本のみなさんも、世界のみなさんも、私のことだけでなく、香港の若者たちのことも注目して欲しいと思います」

 と若者たちを気づかっている。周庭氏の視野は広く、今の独善的な中国政府にはないすぐれた世界観があるようだ。

 ネット上では、彼女を救って欲しいと無数のコメントがあがっている。これは、香港の民主主義運動と彼女の動きに注目してきた人たちの、当然の反響であろう。

 周庭氏の量刑は、十二月一日に言い渡されるという。

 香港に中国大陸と同じ法の支配が及ぶとき、もう三権分立の考え方はない。法律家(律師)は、中国政府の指導の下にあるからである。

 彼女はどのようになるのか。

 違法集会を扇動したという罪らしいが、過去の活動も対象になるようである。外国(日本)での発言も問題になるかもしれない。

 終身刑か?

 軽くて、執行猶予などつくのだろうか?

 中国では、人権を擁護する弁護士がとらえられ、三年、四年後になってから、共産党の価値観の下で、判決が下されることも起こっている。見せしめの場面が、テレビでそのまま放映されることもある。人権を重んじる空気はないのである。

 彼女は今二十三歳。

 女性なら、これから楽しいこと、嬉しいことがたくさんあるはずだ。

 十代から民主活動を展開し、二十代の前半で逮捕、そして……

 自由が失われた国に、若者の未来はあるのだろうか。